2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

友情とは何か?

ロックやポップスのサウンドがどのようにして「尖る」のか、ということについて、部外者のいいかげんな論評は役立たずである、と日頃から苛立っているのであれば、役に立つ対案の議論を組み立てればいいだけのことだ。私は、ニッポンのクラシックは、どうや…

音程を指揮する

斉藤秀雄の指揮法はリズム(合奏のタイミングを揃えること)に注力している反面、音の上がり下がり、音程・メロディを脇に追いやる感じがある。「タ〜〜タッ、タン。ジャン。」というような決めのリズムのいわゆる縦の線はぴったり合うけれど、「ミ ファ フ…

拡張現実と開発主義

陸と海の境界でPたちが賑わう一方、山の団地には虫と草しか出て来ないというように、この拡張現実プロジェクトは、ニッポンの20世紀末を特徴付ける開発主義(それまで人が住まなかったところに金と力で進出するような)に冷淡であるように見える。再開発で生…

「当社CEO兼当プロダクションのオーナーは」

堺シティ・オペラの「ナクソス島のアリアドネ」初日。岩田さん、やってくれました。明日2日目は、かつてこの団体でマダム・バタフライを歌って一躍世に出た並河さんをはじめとして、芸達者なB組でさらに期待が高まる。(この記事のタイトルの意味は公演を見…

ランダムの魔

一ヶ月以上が経過してはっきりしたように思うのだが、「出現頻度」なるものは、地形と人の粗密を勘案した確率でそうなっていて、「巣」とかそういうのは、ヒトがランダムなものをそのように意味づけている、ということなのでしょうね。これに加えて、「聖地…

万歩計問題

iPhone の万歩計アプリはOSの機能を利用して歩数と距離をカウントしているようだ。常時アプリがアクティヴじゃないと歩数をカウントできない、ということだとスマホのオマケ機能としては使い物にならないからだと思う。一方、P の移動距離に応じて卵を孵化す…

静かな行動

どうして「カイリュー2分!」が可能なのか、曖昧さのないやり方がわかったので、前から気になっていた種の第一形態を必要な数だけ揃えてしまう。目的地へ人の群れが静かに移動するのは、たぶん部外者から見ると異様だろうが、まあ、いいんじゃないか、という…

On/Offの切り替え

当世風のゲームとつきあっていると疲れてしまうのは、On と off、In と Out の切り替えが、アナログ時代ではないので曖昧なわけではないのだけれど、霜降りのように細かく入り乱れた状態が緩やかに持続してしまうからだと思う。On と off がくっきりわかれて…

「先生」と競う

社交界が続報とつきあうことなくニュースを追うのは今にはじまったことではないが、グーグルのAIの奇手は囲碁の棋士たちの間で熱心に研究されて、同じ布石がプロの対局で打たれたり、新しい定石とみなされつつあるようだ。「アルファ碁先生」と呼ばれたりし…

蘇る勤労

定時に通勤通学する人は、毎日同じ時刻に同じ場所を通る可能性が高いので、Pの規則性に気付きやすい(もしくは気付くことなしにPの規則性とふれあっている)のかもしれない(家族の定時の通勤通学をサポートする家庭の方々も同様に)。……というようなことを…

非社交的なもの

(SNSに捕捉されない鉱脈を探す流れになっている印象があり、確かに「社交」で消費されないところに根を張るものは強いだろうと思うわけだが、最近なんとなく株を上げている感じの岸という社会学者の場合は、言動をながめていると、結局のところ、中古の装置…

散歩を促す

どうしてやれることがなくなっていくかというと、1時間に自宅で2、3匹、近隣を回ったとして10数匹で、こっちのレベルが上がると、普通のやり方では捕獲できない設定の個体がそこに何匹か混ざる、というペースだと、こういうことが理論上できるはずではあって…

乱数と偶然

確率を数学的に取り扱うときには random number 乱数概念が召喚されるが、random な状態は、あり得る事象が均等な割合で出現・分布するわけではなく、出るときはやたらに出るし、出ないときは出ない、という暴れ馬状態を想定しているらしいですね。(random …

広場と自転車

街中で棒立ちでスマホを操作するのは危ないし、近隣住民の迷惑になる、という言い方があるようだが、広場は人が立ち止まって何かに興じることができる場所であっていいのではないか。立ち話をしたり、演説する者とそれに聞き入る者がいたり、あるいは、軽食…

再帰性

「近代とは再帰性の時代である」というポモのお題目は嘘なんじゃないか、反転した本質主義じゃないか、という底なしの懐疑。

潮干狩り

いくつか資料の整理が一段落したので、夏が終わった打ち上げの気分で海に行く。山にはいないこれをあと2、3匹採れたらいいなあ、という、ささやかな潮干狩りである。もちろん、ここはもはや、そんなのんびりした場所ではなくなっていて(笑)、コンビニで煙…

手詰まり

これでもう本当にあとは競技場にPを送り出すくらいしかやれることはなくなった。近所の競技場をのぞいてみると、同じくらいのレベルのアバター諸氏が出品した手元にいるのと同じくらいの強さのポリゴンたちに王冠が付いたり付かなかったりしているので、順当…

徹夜の口述筆記

三谷幸喜は愛之助&耕史でアマデウスをやりたいんだろうな。

チーム編成

事情がわかってくるにつれて、ゲーム・ワールドは、やっぱりアート・ワールドとは別物であり、ゲーミフィケーションの他領域への有効度も自ずと限定的なものになるであろう、と思えてくる。アート・ワールドを「ゲーム的」に解釈しうる、と思ってしまうのは…

アプリ内課金

「無課金で図鑑を完成(最速か?)」というのが話題になっているようだが、過去一ヶ月のあいだ、嬉々としてPを語り、情報発信してきた人たちは、このサイコロゲームにお金をつぎ込んでいるのだろうか? サイコロにお金を賭けるのはギャンブルだよなあ……。

依存の構造

日本を客観視するには外国人に日本を論じてもらうのが早道である、という考え方は、他人の評判を背負わなければ自分のやっていることに自信を持つことができない、というのと似ている。ヒトは、あまりにも多忙で疲れていると、そのようなダークサイドに落ち…

男子臭い人々

ゼロ年代的なものというと、オタクがその代表であるかのように言われるが、いわゆる「意識高い系女子力」も、反動的でナショナリスティックな閉域に立てこもって頭打ちなところはオタクと表裏一体だと思う。ホモソーシャルに若い頃の甘美な体験を反芻しなが…

安易に「問題」化してはいけない

知らないこと、経験が欠けていたり失われていたりすることは、「私には経験が欠けている/既に経験が失われている」と書けば済むことであり、欠けていたり失われていたりするものを、今も手元に存在するかのように語るところから「知ったかぶり」がはじまる…

隠すこと/隠さないことの差異はそれほど重大なのか?

何かを隠すことに対して、それが不正であるかのように義憤を覚えるのは、何かを隠すことが、不備や混沌を完全や秩序であるかのように見せかける行為だと思い込んでいるのだろうけれど、ヒトが意図的に隠していることなど、別に大したことではない場合が実は…

日本のバルトーク

山田和樹を応援する気持ちはわかるが、柴田南雄をそういう風に呼ぶのは勘弁して欲しい。