大阪市立大学講師が、福岡県の公立高校で必修科目未履修が十年以上前から常態化していたことを示唆している(ように読める文章)。
「(理系から文転しましたもので、世界史は高校で履修してないんですわ(笑))」
http://d.hatena.ne.jp/smasuda/20061107
高校の世界史必修は、文系・理系という高校が独自判断で設定した区分とは関係ないはず……。
捨て身で正面突破を測る戦術なのか?
何かと腐敗が話題の大阪市は、こういう人間を採用しています、という内部告発なのか?
ネライがわからない。
(と釣られてみる。)
(うちの高校は、世界史を全生徒必修の「近代まで」と、文系向けの「現代史」(高三で文系クラスのみ履修)にわけて教えていたけれど、そういう文系向けの現代史を習っていない、という意味なのかな。たぶん、そうなんでしょう(希望的観測)。)
[追記]
どうやら94年以前に、世界史が選択科目だった時代があるようですね。「未履修」を天下の大罪のように言いつのるのはほどのものなのか、もともと、節操のない妙な制度だということですね。
そういえば、大学時代、「一期校/二期校」と分けて各校が筆記式の大学入試をやっていた世代の先輩から、○×(マークシート)方式の共通一次で入った人間は教養がない、と言われたことがあったような。
とっくの昔に、高校は教養を教える場所ではなく、文科省主催の入試ゲームの訓練所になっている(そういう風に開き直る学校が出てきても無理のない状態が、かなり長く続いている)、今さら何を、という話でしょうか。
(以下、mixiの日記から転載)
●必修逃れ問題
http://d.hatena.ne.jp/dice-x/20061105#p1
もうすぐ、数字の上では、子供は必ずどこかの大学に入れる全入時代になるんだから、「加熱する受験地獄」みたいな切り口は的はずれ……と言われると、なるほど、そうかと思いました。
今のお子さんたちが置かれている立場は、いわゆる「ゆとり教育」とは関係ない意味で「ゆとり」があるんですね。大人たちが、「是非、我が校へ!」と頭を下げてくれる「お客さま」待遇。
そのうち、かなりの数の大学や高校が学生を確保できなくなってしまうのでしょうし、
高校の校長先生の悲劇は、教育問題というより経営問題。斜陽化した業種で、下請け業者の経営者さんが資金繰りに困り、思いあまって……というのに近いのかも知れませんね……。
「授業料0円」。「入試のボーダーライン0点」。「募集人員無制限」。でも、授業の質は高くて、まじめに勉強すれば希望する大学には必ず合格。
教科書以外に、大量の参考書を購入しないと授業についていけないようなカリキュラムになっていて、学校は、参考書販売で利益を上げる。(もちろん、参考書には、各種受験産業や出版社の広告満載。)
授業についていけない学生のためには、チューターや補習授業の豊富なオプションサービスあり(ただし、別途サービス料金が必要)。
莫大な初期投資が必要とは思いますが、そんな、ソフトバンクとネットの広告ビジネスを足して二で割ったような高校を作ってしまうというのは、今の制度では無理なのでしょうか。
「予想外」割で生徒を集める進学校2.0。駅や繁華街に、入学願書を配る真っ赤な衣装の宣伝員を大量投入するとか……。