飛び上がってクルクル回る

ウクライナで本番をやり遂げて泣いちゃった女子さんは、美しい容姿を身にまとっているから、ヤマトナデシコな期待の視線を集めて、そういう文脈でいろいろなお話ができあがっているように見えるけれど、

飛び上がってクルクル回ると、自分も気持ちがいいし、周りが褒めて拍手喝采してくれる、というのが原点の人みたいだから、

……ということは、系譜としては、フランスで「回転ジャンプがすべて、そこに賭ける」と挑んで、アメリカの愛嬌満点な日系人選手さんに負けて銀になった人の直系じゃないのかしら。見た目はかなり違うけど。

技術至上主義・ゼロ式は永遠系ということで。

ぼーっと試技だけ眺めてたら、あんまり「美しい」的な印象を受けないのだが、こんなことを言うのは非国民?

「寝てはならぬ」の人のほうが、ベタではあるけど、見ていて飽きないパフォーマーだった気がする。プロ志向というか、勝ってなんぼじゃ、何が悪い、みたいな。

町内会の脂ぎったおやじ(青年将校とか、人をあごでこきつかう若造が大嫌い)に好かれるのは、そら、「寝てはならぬ」のほうやで。こけたらしまいや、言われても、しゃあないとこあると思う。

そういうのは、一発の賭けで遊ぶのにはいいけど、何十年も使い続ける基幹部門みたいなところへ入れるのは不安だよね。あの子、案外思い込みが強そうだし。