世紀転換期の社会関係資本としての「コンビニ的」なもの

コンビニが流通業の末端だった頃と、ATMや宅配や各種公共料金の窓口やチケットの受け取りなどに業務を広げて、店の前は街中の数少ない喫煙スポットにもなっている今とでは、役割や見え方が違うといえば違う。

いま音楽ホールが面白い、という切り口があり得るとしたら、そういう感じなのかもしれないね。

見た目は同じで、バックグラウンドのインフラの構造や意味が見えないところで変化しつつあるのかもしれない一方で(そしてその水準で何かが起きているとしたら、それこそが大事なはずなんだけど)、話題としての切り取られ方は、フランチャイズなのに諸事情で他とは違う独特のロケーションや店構えである、とか、名物店員がいる、とか、地域のなかで独特の役割を果たしつつある、とか、やっぱりそういうことになる。

そこから派生するお話・物語は、どちらかというと「20世紀」っぽいかもしれない。

商店街の酒屋がチェーン店にフランチャイズしたんだけど、いまいち冴えなくて、でも、元ロッカーで家を嫌々継ぐことになった店長は、実は「ともだち」から「ちきゅうをすくう」救世主であり、ギター背負ってハーレーに乗ってヒッピーな格好でス〜ダララ、みたいな。

そういうことでいいのかどうか、もう少し様子を見たい。