酒と涙と女?

ジャズにはジャズの数学がある、という主張は、ひょっとするとそうなのかも、という雰囲気がある。

民族音楽・音楽人類学は、レヴィ=ストロース先生を後ろ盾にしておけば、高度な数学なのだ、とひとまず論陣を張ることができて安泰みたい。

で、ロックとJ-POPは、クラシックからもジャズからもエスノからもはじき出された、Rest of Us の楽しみなのだろうか?

そんなことはない、ということで、論理式が裏に透けて見える感じの日常言語分析の哲学へとポピュラー音楽研究者が突き進んだ、ということなのだと思うのだけれど、タイプがトークンで、象徴界を欠いた記号作用で、晴れ時々精神分析ところによりニューレフト文化社会学な気圧配置で、大丈夫なのだろうか。

数学っぽい外観を擬態として採用して、「成り上がり」なんじゃないの、と胡散臭く思われているくらいの湯加減は、案外、居心地がよかったりするかもしれないので、あとは、酒飲んでガー、なのかなあ……。

グルーヴの演算は、ちょっと面白そうではあるけれど。