豆知識:タレスの琥珀とエレクトラ

岡田暁生がシュトラウスの評伝で、この作曲家が交響詩や楽劇「サロメ」「エレクトラ」をバリバリ書いていたころには、その斬新な効果がしばしば電気ショックに喩えられていた、という話の流れで、エレクトラは、まさに名前が電気なわけで……、と書いており、へえ、そうなのかと検索してみたら、

琥珀を毛皮で擦ると帯電することにタレスが気づいていて、これが「タレスの琥珀」と呼ばれ、(静)電気の歴史で有名らしい。(タレスは、電気というものを知らず、羽毛などを引き寄せるので、一種の磁力と思っていたとのことだが。)

electric の語はギリシャ語の琥珀(electron)に由来するらしいのだが、残念ながら、エレクトラのほうは、静電気と直接関わりなく、琥珀のような瞳の娘、ということであるらしい。

あと、琥珀の「英名 amber はアラビア語: عنبر‎ ('anbar)に由来する」とウィキペディアに出てますね。