ささやき戦術

音楽の生まれるとき-作曲と演奏の現場

音楽の生まれるとき-作曲と演奏の現場

この本を読むと、どうやら、草津の音楽祭は井阪紘が敏腕プロデューサーとして「創った」ようなところがあるらしいのだけれど、

その都度ユニークな、奇抜なデザインのTシャツを着て出て来る井阪紘さんの名調子が聞ける。ただ、10〜15分というのはチト長いんじゃなかろうか?

東条碩夫のコンサート日記 8・25(月)第35回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルポピュラー・コンサート

そんな諸々の事情は先刻ご承知のうえで、善意の第三者っぽい「ささやき戦術」を皮切りに、上手に「地元」の力学を利用しながら中へ入ってくる東条メソッドが今日も炸裂している(笑)。

悠々自適の全国漫遊をどーやって仕事にするか。勉強になる(棒読み)。

地元のことしか考える余裕のない人のなかには、「親身になって忌憚のない意見を言ってくれてありがたい」と思う人が出てくるかもしれないが、全国いつでもどこでも、手口は一緒みたいなんだよねえ……。欲望に正直なだけで、結局、自分が一番得をするしくみになっていたりする。

大丈夫かなあ、と他人事ながら一瞬思いつつ、そっとページを閉じる。