浮世絵と印象派を付き合わせる19世紀末のジャポニスムの第二ラウンドなんじゃないか、という気がしないではないけれど、マンガが絵画のシュールレアリズムの専門家からどう見えるか、という話が結構面白い。
批評的な「登録商標」としては効果絶大なので提唱者本人が同意する保証はないけれど、マンガ論を色々な分野とつなげようとするのであれば、伊藤剛の「キャラ」という概念は別のタームに変換したほうがいいんじゃないかなあ、という気がしないではないけれど……。マンガを「見る」という体験―フレーム、キャラクター、モダン・アート
- 作者: 伊藤剛,加治屋健司,齊藤哲也,野田謙介,中田健太郎,鈴木雅雄
- 出版社/メーカー: 水声社
- 発売日: 2014/07
- メディア: 単行本
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と、そんなことを考えながらコクトーの映画を次々みている変な年末。
「悲恋」(原題を直訳すれば「永劫回帰」、トリスタンとイゾルデの翻案)が予想を越えていい映画だった。
- 出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D)
- 発売日: 2013/03/29
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