80年代の男たち

バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 スタンダード・エディション [DVD]

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80年代を映画のなかで意識的に様式化した作品は、今はまだこれくらいしかないけれど、

同時代にショーン・コネリーには日本人がこのように見えていて、六本木や渋谷の若者ではなく、銀座や赤坂の習俗を北米へ持ち込もうとするオヤジたちが日本人を represent している。

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そして2000年代になっても、東京はソフィア・コッポラにこう見えている。

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3つ並べると、実は「80年代のオヤジたち」を今どう考えるか、というのが鍵であるような気がします。

渡辺裕(東大文系有名教授)がどうしてああいう立ち位置なのかということも、「80年代のオヤジたち」を変数として加味しないと十分に説明できないし、「バブルへGO」も伊武雅刀が主宰する料亭の宴席がクライマックスになる。おそらく北野武の映画の主人公たちも、直接的には焦点が当たらない企業のオヤジたちとの対比で見るから、アウトローなわけですよね、たぶん。

若者文化については、過去20年で語られすぎた。

「80年代のオヤジたち」をちゃんと清算しないと21世紀は明けないのかもしれない。