万博は産業博覧会である

CITIZENまで絡んでいたのだと知って、そのことを改めて思う。

68年の若者の叛乱の渦中で開催されたので、大阪万博にはじまる「ニッポンのバンパク」は祝祭の商品化を批判的に考察するアングルで語られたりするが、ロス五輪以後のオリンピックにおける商業主義と混同してはいけないような気がする。

オリンピックにおけるスポーツとビジネスは、なるほど葛藤があってもおかしくないが、Exposition というのは、最初から産業界のデモンストレーションだし、アートがデザイン概念を持ち出すことでビジネスとのつながりかたを見いだした19世紀後半の動向がベースにあるのだから、かなり話が違うのだと思う。

(吉見俊哉系統の万博論は、やっぱりちょっと違ったんじゃないか、と思うのである。)