トンボバンド特製No.1521

ハーモニカの件だが(http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20160109/p1)、やはり楽器なのだから音が聞きたい。現役のトンボの21音複音ハーモニカを取り寄せたら、えらく立派な箱に収まって届き、あらためて、箱も重要なのかもしれないと思わせられた。

手前が大栗裕所蔵のハーモニカ、うしろが現役のトンボのハーモニカ。型番はどちらも「No.1521」で、1927年以来作り続けられているモデルであるらしい。(箱の表記は、トンボバンドのブランドが誕生した年に合わせて「Since 1917」となっているが。)

吹き口が2段なのは、リードも1音につき2枚で、良い感じにビブラートがかかるように調整されているんですね。

上の写真は、大栗裕所蔵の「No.1521」の2本のうち新しいほうで、もう一本(以前に写真を出したもの)は、カバーのロゴのデザインや表記が違っていて(Deluxe ではなく「特製」の刻印だったり等々)、こちらは箱が失われている。

ちょっと調べた感じだと、箱が現在のように立派になったのはつい最近のことみたいで、ネット上のオークションサイトなどでは、大栗裕所蔵のと同じ箱に収まったものがいくつも出ているようだ。

普及版のトンボバンド21(No.3121)というのが最近発売されたようで、ラインナップを増やして、それぞれを差別化するために箱が変わったということなのだろうか。

http://store.shopping.yahoo.co.jp/jivemusic/tombo-3121-c.html

ヤフーのオンラインショップのトンボバンド21のページは本家トンボ社以上に詳しくて、写真では本体裏側に「TOMBO」のロゴが入っているけれど、これはプレミアム21(No.3521)だけみたい。「No.1521」のデザインは、ほんとに昔のままだ。

[追記:ややこしいことに、上の写真のハーモニカは in C なのだが、箱は C# と記されている。現存しないが、大栗裕は、in C と in C# を同時に購入していたのかもしれない。ちなみに、前に写真を載せた、さらに古いほうのトンボバンド1521は in C# です。]