日本の大学と学会

日本の学会の多くは大学の当該学科設置後に大学教員が集まって作ったもので、現状では大学が学会に教員の評価をアウトソースするような関係にはないと思う。

学会がそのような格付け機関を目指している気配はあるし、今後はより積極的に、明確な制度としてそうなるべきだ、という主張はあり得るだろうが、だとしたら、学会をよほどしっかりした組織に再編しないといけないよね。むしろ緩い逃げ場がなくなる道だと思うけれど、やるというなら、賛成ではある。学会の法人化とか、そういうことまで話が及んで大事業になりそうですね。

お互いがお互いにもたれ合う構造の一方の在り方を変えようとすると、自ずともう一方の在り方や両者の関係が問い直されることになる。既に一方が動き始めているのであれば、今まで通りであることを願うだけでは済まないんじゃないか。

動かすまいとして踏ん張ると、動かそうとする力がさらに強くかかることがあるだろうから、動かす/動かさないの軸で争うよりも、どう動かすか、というところに話の焦点を合わせた方がいいんじゃないですかね。