2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

東映時代劇

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あかんやつら 東映京都撮影所血風録作者: 春日太一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/11/14メディア: 単行本この商品を含むブログ (34件) を見る 梅田の紀伊國屋で現物を手にとってパラパラと目次をながめて、これは大変だとその足でDVDコーナーへ行き…

師走を彩る人々

(短い消息記事を見開きでずらっと並べる週刊誌でおなじみのコーナーを最初にやったのは、斉藤十一の週刊新潮だと言われているらしい。昭和の風景と言えようか。)【全部わたしのもの!】この人は、私が定期的におうちにお呼びして、素敵なお話をしていただ…

「聴き合う」とはどういう状態か?

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AとBという2人の人物がいて、日本流に言えば目上であるAが話しているときに、Bが控え目にハイ、エー、なるほど、と相槌を打っていたとする。Bは、本当にAの言うことを聴いているのか、それとも、相手に逆らうことなく従順なだけなのか。AがBの言うことをち…

感想

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あの法律は、賛成した人にとっても反対した人にとっても、上に立つ人は闘い済んで清々しそうだけれども、現場が困る案件な気がする。そこが嫌な感じ。ウルバンスキは、前に聴いたときは、卒がなさ過ぎて音の印象が残っていないのだけれども、今回は3曲とも…

「西洋音楽しか知らずに育った日本人」という感慨はとっても昭和な感じがする

幕末から明治に洋楽伝習を命じられた人たちは、新奇な音を身につけるのに相当に苦労したことが知られているし、学校唱歌は「校門を出ず」と言われていたらしいので、牧師の家に生まれる、とかいうことでもなければ、明治時代に洋楽を子守歌に育つのは難しか…

根拠なき熱狂

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ノーベル賞おめでとう、な感じに本屋の目立つ棚に並んでますね。 投機バブル 根拠なき熱狂―アメリカ株式市場、暴落の必然作者: ロバート・J.シラー,Robert J. Shiller,植草一秀,沢崎冬日出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2001/01メディア: 単行本購入…

『バブル女……』

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「バブル女」という日本の資産 `永遠の勝ち組'世代の消費を読む作者: 牛窪恵出版社/メーカー: 世界文化社発売日: 2013/12/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 読まなくてもタイトルだけで何が書いてあるのか予測できてしまうような……。

蛇とダハハ

世の中には二種類の音楽堂がある。スタッフが周囲の雰囲気を壊さぬように小声で囁く音楽堂と、スタッフが周囲の誰よりも通る声を一層高めて客を歓待する音楽堂である。そうしてそういうガヤガヤした場所に、ガヤガヤを貫いて反対側からでもわかる「ダハハ感…

基礎教養

40歳過ぎまで小泉文夫を知らずに「現代日本の音楽」を論じようとしている人がいたことが判明したわけだが、クルト・ザックスやヴァルター・ヴィオラやブルーノ・ネトルのことは知っているのだろうか?まさかとは思うが、ひょっとすると、そもそもグイード・…

ポエムのネタ

黄金の60年代が数多くの「うた」を生み出したように、何やら怪しげな法律に反対する文化人の署名やデモンストレーションは、早くも(まだ法案可決前なのに)インターネット上に、数多くの「敗者のポエム」を生成する母胎となりつつある気配である。これであ…

おそらくこれは国防(自衛隊)ではなく公安(警察庁)案件だ

単純な話で、古館氏の報道番組をみていたら、あの法案はもともと警察から出てきて、そこに国防とかがのっかたのだと記者さんが言っていて、ああ、それでこの話はわかりやすくなると思ったのでした。ある世代から上の大学を出た人は、警察信じてないですよね…

芸術の臆病な自立へ逃げ込む態度も、それはそれ、これはこれ

http://blogs.yahoo.co.jp/katzeblanca/25271026.html「不都合な真実」が露呈しそうになった途端、「芸術の自立」とやらを持ち出してそこに蓋をするのは、自立した精神をもたない臆病者の態度だと私は思うね。グレン・グールドが実はロマンチストだったんじ…

後進国アメリカの鉄道と産業革命(シヴェルブシュ『鉄道旅行の歴史』)

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鉄道旅行の歴史 〈新装版〉: 19世紀における空間と時間の工業化作者: ヴォルフガング・シヴェルブシュ,加藤二郎出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2011/12/09メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 今さら感のある文化史の有名な本ですが、鉄道…

賢い人たちは口うるさい

法案に賛成か反対かはさておき、 テロリズム(政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊するための活動をいう。同表第四号において同じ。) h…

雑念って何?

ちゃんとした演奏を聴いたら、ちゃんとした批評が書けてしまうのがちょっと悔しい(←何を言ってる)。世間には「私情を挟む」という言い方がありますが、それがどう卑しいかというと、音楽に対して失礼なわけですよね。嫌な奴が関わっていようがどうであろう…

学力と史実

音楽家(と音楽ファン)の多くが高卒もしくは学部卒で、たぶん外国語の本などまず読まない。ということは、今後足かせになっていくのではないか。学者(自分たちはいちおう最新文献を知っている)がギャップを丹念に埋めれば済むものなのかどうか……。

誰か仕切れよ、ということか

やっとマルクス経済学の章の最後まで来た。 要するに、労働者の潜勢力を実現するためには、ある種の媒介が不可欠であり、資本主義においては、それを資本家が引き受けてきた。資本家たちは単に企業組織のオルガナイザーであっただけではなく、イノベーション…