ジョン・ケージの著作権

納得させられるエッセイで、それにつられてあれこれ考えるうちに素朴な疑問が。

事実、そうした彼の「思想」は多くの人々に有形無形の影響をかつて与え、今も与え続けている。しかし、演奏のかなりの部分をその演奏者がつくりあげ、その成否についても責任とリスクを負わざるをえないものに対して、「ケージの作品」という商標が貼られ、商品として流通していることに、私はかなりの違和感を覚えもする(ケージの楽譜は、現代音楽の常として、かなり高い。そして、これを実演すれば、当然、著作権料を支払わなければならない)。

好き、かつ嫌い――ジョン・ケージの偶然性の音楽―― ( イラストレーション ) - Le plaisir de la musique 音楽の歓び - Yahoo!ブログ

ケージの死後、著作権の継承関係はどうなっているのでしょう? 今も世界中で支払われているであろう著作権料は、どこへ届いているのでしょうか。

「さすが、ジョン・ケージ!」と思わずにいられない運用がなされているのか、それとも、「ケージお前もか」という結末なのか。

もちろん大久保賢さんへの疑問というのではなく、知っている人がいたら教えて欲しい、ということで、もしかすると、私が知らないだけで、誰が継承者or継承団体であるというのは周知の事実かもしれないのですが。

ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード

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