発表

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注目の2014年度シーズン・ラインナップは、大阪フィル「伝統の響きの継承と進化」を堪能いただける充実のプログラムをお届けいたします。指揮者・共演者には首席指揮者・井上道義、桂冠指揮者・大植英次、下野竜也などお馴染みの顔ぶれに加え、イオン・マリン、ユベール・スダーン、ヘルムート・ヴィンシャーマン、クリスティアン・ヤルヴィ、神尾真由子、アルド・チッコリーニ、ユリアンナ・アヴデーエワなど巨匠や花形、綺羅星の如き指揮者・ソリストを揃え、お客さまに喜んでいただくことはもちろん、大阪の音楽文化の発信力の強化、大阪の都市格の向上への貢献も目指します。

大阪フィルニュース : 大阪フィルハーモニー交響楽団 - Osaka Philharmonic Orchestra

「あの2人ぜったいできてるよね」
「だよね、まあ間違いないんじゃない」
「でも、あそこって一人娘でしょう、じゃあ婿入りってこと?」
「いやあ、それはどうかなあ、まあ、年内にはケジメをつけるんじゃないの」

てな感じの相思相愛ムードを醸し出していた大阪フィルと井上道義、2014年から「首席指揮者」と発表されたようです。

京響の常任指揮者を退任したときは、何かの肩書きで残る話があったのを自分から無冠のほうがいいつきあいができるんじゃないかと断ったとかで(退任公演のマーラーの5番のあとのスピーチで自分でそう言ってた)、実際、今でも京響とはいい感じにユニークな内容の共演を続けてますし、先日の大フィル定期のトゥーランガリラでも、この人はいくつになっても「現役」感があるなあ、と思っていたところ。この年齢で就任したら大御所感が出てしまいそうな「第三代音楽監督」とかではないところが、なんだか、この人らしいなあ、と思ってしまいます。

「青髭公の城」をやる直前に、来年度から定期演奏会がフェスティバルホールの2日間公演になることも、あわせて発表ですね。

京響もミチヨシ時代は面白かったですから……。(来年びわ湖ホールが舞台上演する「死の都」も、演奏会形式ですが日本初演は井上・京響ですし、京都コンサートホールのオープニングはマーラーの千人交響曲、メシアン生誕90年の1998年にエマールのピアノ、ミュライユのオンド・マルトノという凄い出演者でトゥーランガリラ交響曲というのもあった。まだ京都会館で定期をやっていた頃ショスタコーヴィチの「バビ・ヤール」をやって、まだ世間はマーラーが凄いという雰囲気だった時代に、なんじゃこりゃ、という感じだったのを覚えてます。97年の京響創立40周年欧州ツアーはショスタコの10番だったはず。まだスイスへ留学する前の大井浩明とクセナキスのシナファイを定期でやったこともある。私が聴いたのは在任期間の後ろ半分だけですが、それだけでもほんとに色々やった。あ、東京での初演を振った武満徹の「ジェモー」をプラハのオーケストラと一緒に京都でもやったんだった。そうそう、東京公演でバーンスタインの「ミサ」もやった。)

そういえば、今思い出しましたが、わたくしが生まれて初めて書いた批評(京都新聞)は、1996年に京響が大阪国際フェスティバルに呼ばれて、井上道義の指揮でラプソディばっかり3曲並べた演奏会なのでした。建物が新しくなって、オーケストラが京響から大フィルに変わっても、この人の変幻自在に客席でおつきあいする巡り合わせみたいですね。