偽装偽装と騒げば騒ぐほど、「味」の専門家として美学者が勢いづく。これはまずい。
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それは、時計の針が正午で静止していれば、動かなくても1日に1回時刻が合う、みたいな話なのかもしれないけれど……。
偽装だろうが本物だろうが、(辻褄や好みが)ぴったり「合う」こともあるし、「合わず」で流れることもある。それもまた、味のあるアシライだったりする。
偽装偽装の騒ぎは、力尽くで全部を「合わせる」のはしんどいから、凝り固まった山を崩そう、という話なのかと思いきや、反対に、「合ってない」ものを一掃する厳格化を求める勢いなので、まあびっくり。
この列島には「合わない」ものがいっぱい流れ着いているから、そのことに周期的に驚くのも一興ではあるのでしょうか。偽装告発という名のディスカバー・ジャパン。