身長の高い男は「背伸び」で切り抜けようとする癖がある

http://blogs.yahoo.co.jp/katzeblanca/25199011.html

これなんですけど、

  • (1) 間宮芳生の書くことは、今読むと何がいいたいのかよくわからない。
  • (2) NHKの『日本民謡大観』は、採譜のもとになった音源がCDで公開されているけれども、CDの音だけでは、それが「生活の中でまさに機能していたときの姿」などわかりはしない。

2つ、決定的に「わからない」「わかるわけない」ポイントがあるのだから、まず、そこを認めるところから始めないとしょうがないんじゃないだろうか。

年長者に話を合わせて「背伸び」をするのは我執は、どこか哀しく、愛すべきものと見て見ぬふりをするのが大人のたしなみかもしれないけれど、「背伸び」で他人を煙に巻こうとするのは「悪」だ。

そして以前に書いたような、出力する言葉を「パレストリーナ様式」風に既存のスタイルの模倣できれいに見せるのが、その背後に蠢く「悪」を表に出さないためなのだとしたら、そのシステムを維持する意味があるのかどうか、そこを考えなければいけないと思う。

別に私個人がイジワルで言っているのではなく、「民謡」をめぐる過去十数年の議論は、おおむね、そういう感じに、「思いこみ」を吟味・自己批判する方向へ進んでいるんじゃないのか。両先生が中・東欧と、ブラジル・近代日本をカヴァーする阪大音楽学は、その総本山じゃないの? お隣の建物には、民俗学をアップデートする日本学専攻もあるし。