「天使と悪魔」

2009年の映画再訪。

天使と悪魔 コレクターズ・エディション [DVD]

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封切りは、今調べたら2009年5月15日(世界同時)で、このとき劇場でみたはず。大栗裕に関係のあることはなんでも調べる勢いのあった頃で、当時本願寺にも何度か通っていますから、宗教に関心があったのだと思います。

で、3.11の直後に、柴田南雄に絡めて長い作文をした。

http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20110322/p1

ここから猛然と柴田南雄のことを調べ始めて、

http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20110725/p1

そこから日本音楽学会の成り立ちを整理するところまでいったので、

http://www3.osk.3web.ne.jp/~tsiraisi/musicology/article/msj.html

個人的に思い出ぶかいことですが、あれから3年。もうひとりの「大栗先生」の本を読んでおりますと、何度もCERN研究所が出てくるので、見直した次第でございます。

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「ダヴィンチ・コード」は教会を怒らせた映画で、「天使と悪魔」は、科学と教会が対立して、最後に和解する話にしてあるんですね。

で、科学の代表が素粒子論で、これは世界の創造という問題に踏み込んでいるんだということから、若い司祭が軽率な行為に及んでしまう。

3.11のあとに見直したときは、群衆を恐怖に陥れて扇動するアンチャンが「崇拝の歓呼」で聖者と認められそうになるところが印象深かったですが、

今回は、そういう外の騒ぎに動揺しながらもコンクラーベを続ける教会のおじいさま方に惹かれた。近頃の騒ぎを観ていると、科学と宗教が対立しているというよりも、専門的もしくは秘教的な集団として、むしろ近いじゃないか、という気がしてきますね。原理というか信奉しているものは違うけれど、コアのところでそれを動かしている人間のキャラクターは、案外似てくる。