ポピュラー音楽学会「佐村河内問題」ワークショップへの私の疑問(まとめと目次)

この件にご関心をおもちの方は、このページから読み始めてください。

仕事の合間に少しずつ書き足して内容は多岐にわたりますが、以下の順番でお読みいただければ、具体的な疑問からより一般的な疑問へ、段階を追って考えていることをご理解いただけるのではないかと思います。

第一段階:増田聡先生がツイッターとブログで告知していたのでリンクを貼り、短い感想を書き添えた。(リンク先の文章の本筋は別の話です。)

第二段階:こちらもじっくり考える時間がなく、ひとまずワークショップの題目と登壇者の名前だけを把握した段階で、もし私が佐村河内/新垣問題を音楽学の立場で研究するとしたらどこから手を付けるか、シミュレーションしてみました。

第三段階:しかしその後考えを進めるにつれて、問題の根は見かけよりも深いのではないかと考えるに至り、やや口調が激しいですが、次の文章を書きました。

第四段階:改めて、告知されているワークショップの趣旨説明を読み、その文面に対する疑問をまとめました。文章は2つあって、私が指摘したポイントは3つあります。((1) 「事件」という言葉遣いは適切か? (2) 日本のクラシック音楽事業の経済構造についての理解が不十分ではないか? (3) この問題における出版社の役割についての認識と調査が不十分ではないか?)

第五段階:なぜこのように不備が多い問題設定がなされてしまったのか、私なりに背景を考察しました。

第六段階:加えて、このワークショップの問題設定は、社会問題に対する研究というよりも、それ自体が新たな社会問題化する懸念があると思われましたので、その点を指摘しました。

第七段階:以上の考察を踏まえ、このワークショップにどのように対処すべきか、私なりの提案をまとめました。

付随していくつかの文章を出していますが、批判の本筋は以上です。