磁気テープ・メーカー勢力図

大栗文庫に寄贈されたオープンリールを整理していると、

やはり国産老舗のSONY(東京通信工業時代の「テープコーダー」から「ソニテープ」、「ソニーテープ」がひと通りある)やTDK(東京電気化学工業名義の頃から)が目立つけれど、毎日放送や朝日放送、関西歌劇団などの民間団体は Scotch に番組や公演を記録して、NHK大阪放送局の1970年代のテレビドラマでは、日立マクセル、富士フイルム、東芝などが使われていたようだ。

Shamrock, Columbia Tape というのもいくつかあって、輸入と国産、品質とブランディング、個人使用と大量仕入れなど、色々な要因が絡まり合っていそうですね。

映画でどこのフィルムを使うのか、というのもそうだと思うけれど、ドラマなどは、今度の仕事で何を使うか、使えるか、予算と好み・こだわりがせめぎあうこともありそうだし……。

高度成長の昭和後期も一枚岩ではない感じがしてきます。