ヴァイオリンつながりで、もうひとつ。
バックの棒は大植英次だ。
- アーティスト: Nicolò Paganini,Eiji Oue,Hamburg NDR Orchestra
- 出版社/メーカー: Berlin Classics
- 発売日: 2009/06/09
- メディア: CD
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京響定期の事実上のメインはバラティのパガニーニでしたね。
シンフォニーのソナタ形式を想定していると散漫に思えてしまう長大な第1楽章も、小岩信治氏のポスト・ベートーヴェン時代のコンチェルトの標準形についての解説(第3、4章)があれば、もう恐くない。ここでの議論は、ポスト・ベートーヴェン時代最大のスターであったパガニーニのヴァイオリンのためのコンチェルトにも通用します。
展開部というか「第2ソロ」でパガニーニはいったい何をやってくれるんだろう、と期待しているといつ終わるとも知れぬ盛大なパレードになる。同時代のピアニストたちのコンチェルトのあの手この手を考えれば、パガニーニの第2楽章など、むしろ節度があるエレガントな実例なのではないかと思えてくる。
- 作者: 小岩信治
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2012/12/20
- メディア: 単行本
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