2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

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危機管理http://chutoislam.blog.fc2.com/blog-entry-258.html

まぐれ当たり

「まぐれ当たりだろうが、当たりは当たりだ」のギャンブル・万馬券というのがあるが、トリックスターで中心と周縁、なるものは、当たるも八卦当たらぬも八卦な日本論・ニッポンジン論が花盛りだった戦後の百花繚乱において、メタでクールな決定版というより…

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その1:「エビデンス」という内田樹用語は、その筋の教義ではどういう文脈で唱えることになっている呪文なのだろう。(素朴な疑問)その2:ヴァルトシュタイン(ドイツ語風)とソナタ(英語風)を組み合わせる「ヴァルトシュタイン・ソナタ」という表記は…

陸軍第四師団軍楽隊の研究 アジア都市文化学の視点から

脈がありそうな気がするんだけどなあ。(午前中、大阪音大音楽博物館で関連資料を見学させていただいた感想です。)

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(知識人が面白くぼやくのは自由だが、今朝も大阪は普通に地上に実在したぞ(笑)。)

修士課程修了の中途採用

「大学院」と言ってしまうと曖昧で事態が見えにくくなるけれど、鈴木涼美の功績のひとつは、博士課程(研究者修行)を修士終了で切り上げて企業に就職というコースが文系でもあり得ることをおおっぴらに世間に知らしめたことではないか。今は「論文博士」と…

2014年の野口英世

交響曲第一番作者: 佐村河内守出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/11/01メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 63回この商品を含むブログ (17件) を見る 佐村河内がベートーヴェンを演じたことに着目して、増田先生は「天才神話、健在なり」とぶち上げたわ…

形相のブキミ

加藤尚武『「かたち」の哲学』は、デカルトを位置づけ直したり、主に参照されるのは近世の知覚論と哲学だけれど、そういえばギリシャの数学が砂の上に図を描きながら語られた、というときの「図」は、アリストテレス哲学で言う「形相」と同じ言葉、どちらも…

比較対照表

http://yohirai.asablo.jp/blog/2015/01/18/7541179私が聴いた16日初日と17日でどこが違っていたか、比較対照できる情報が入っているのはありがたい。 初日はスピーチはあったが黙祷はなかった。18日3日目がどうだったかは不明。 「アンコールをやります」…

下半身への嫌悪

「建物の中を靴を履いて歩き回る人々(北半球の多くの文化がそうだ)にとって、床は汚い」fundamental という言葉は、土方のように泥臭くやるぜ、という強い決意と裏腹に、シモの問題はあたくしの領分ではございません、と言い放つ種類の上品さを仮想敵とす…

1月17日

ちなみに、神戸女学院(非常勤で通いはじめた最初の年度の終わりが1995年の1月だった)には15日に授業でお伺いして、震災20年の兵庫芸文「復活」には16日にお参りいたしましたので、本日は自宅で仕事をしております。朝比奈さんが95年震災の年の夏のコンサー…

ロゴスとアナロギア

話法のあれこれは面白いお話が満載なのでそこに逗留してしまいがちだが、それでは準備体操ばかりが高度に洗練されてしまうスノビズムなので先へ行く。 ユークリッド『原論』とは何か―二千年読みつがれた数学の古典 (岩波科学ライブラリー)作者: 斎藤憲出版社…

千里眼事件

福来は、御船千鶴子・長尾郁子をはじめとして、彼が取り上げた人物以上に「イカサマ師」「偽科学者」などと攻撃を受けることになり、東京帝国大学を辞職。その後、高橋貞子や月の裏側写真で知られる三田光一といった「千里眼」能力者を用いた実験を重ねるよ…

さよならニューサイエンス

ひと頃は、古代ギリシャというとニューサイエンスのご先祖様という感じにディオニソスとピュタゴラスにいわゆる「ロマン」を感じる視線があったような印象があるのだけれど、最近の現役の解説類はたいていクリアカットに説明してあって、もう、そういう時代…

ユークリッドの話法

ユークリッド『原論』とは何か―二千年読みつがれた数学の古典 (岩波科学ライブラリー)作者: 斎藤憲出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/09/17メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (7件) を見る 「原論」はプラトンよりもアリストテレスよ…

fundamental

fundamentalism は論争において相手を貶める蔑称として出てきた語彙で、fundament が土台、principle のほうは prince などとも語義につながりがある最優先条項の意味合いであることを勘案すると、第一人者 principal の発言・宣言を最優先条項 principle と…

スターリン、全体主義、ブロック経済・ニューディールの時代

1930、40年代をひとまとまりの時期と見ると20世紀の歴史の見通しがよくなるように思うのですが、この時期をどういう名前で呼べばいいのでしょう。世紀転換期、第一次世界大戦(個人的には「大戦争」の時代と呼びたいかも)、戦間期ときて、その次。広い意味…

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「自分たちが底抜け脱線構造に生かされていることに無自覚な愚かさ、幼さ」これって阪大的なの?

ソクラテス/プラトン問題

あらゆる徳目を混ぜ返して決定不能に追い込む男と、メタフィジックな魂の不滅の信者が、若者に酒を飲ませるのって、史上最悪のダメなコラボ企画だろう。(コンパの席で、新人くんが増田聡と大久保賢の間に座らされるようなものか……。悪夢じゃ。)これを許す…

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[改稿] 「表現の自由はいかなる条件の元でも絶対に固守されなけばならない」っていうのは「表現の自由」によって揶揄されるべき原理主義の一種だよなあ。「守られるように私は尽力します」ならわかるけど ……。(かつて「自由からの逃走」という標語があった…

20世紀の「みんな」のオーケストラ音楽

授業の準備で1930年代40年代の管弦楽曲を色々集めてみたら、この時期は現在もレパートリーに残っている曲が本当に多い。レスピーギのローマ三部作は1920年代だけれどベルキスは1936年の曲だし、カルミナ・ブラーナもウェーバーの交響的変容もそうだし、ショ…

「几帳面な性格」

第一夜が映画をしっかりなぞっていないと第二夜が成立しないわけだが、第二夜をみたあとで、もう一度、第一夜をみると、最初にみたときとは見え方が変わって、なかなか面白かった。捜査がはじまってしばらくしたころ、笹野高志が、例のお芝居の「陪審員5号」…

哲学

「誰に頼まれたわけではないけれどギリシャ古典を読む(翻訳だけど)」を昨年来続けておりますが、ソフィストが登場して、ソクラテス(produced by プラトン)が出てくると、とたんに言葉の様相が変わる気がする。プラトンの描くソクラテスは、友好的にコミ…

補足:酒宴と構造

ペテン師と天才 佐村河内事件の全貌作者: 神山典士出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/12/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見る 年末に文春から新垣擁護の本が出たあと、テレビが一斉に彼を使うようになったのは、講談社から佐村河内本…

放言の行方

2014年は他人の嘘をいわゆる「集合知」で暴くのが流行ったが、人間それほど暇じゃないので、2015年は、放言が放置されて、言った人の信用が下落していくのではないかという気がする。嘘や間違いを謝罪して訂正する人なのか、ほったらかしにする人なのか、誠…

十年

https://note.mu/lingualina/n/n7635c678e46aこういうのは経験則に過ぎないと思うが、仕事/作品(← workですな)というのは、10年で一区切りになるくらいが現状では諸々いい具合なのかもしれない。人間は色々妄想するから、最初から「十年計画」と思うと上…

人間の限界

もし、できあがった作品が優れたものであるならば、誰がつくったかはどうでもよいことなのだ(もちろん、盗作はいけないが)。 誰がつくったかはどうでもよい ( イラストレーション ) - Le plaisir de la musique 音楽の歓び - Yahoo!ブログ 彼はときどき、…

「昭和の大石内蔵助」

このドラマ、ここまではかなり上手くいっているのではないか。

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(内田樹がレヴィナスなのはよく知られていると思うが、今や鈴木涼美の慶応時代のゼミのセンセ、ということになっちゃっているのかもしれない福田和也がフランスの右翼作家を論じて世に出たことを、人はまだ覚えているのだろうか。フランスゆうても、いろん…

「若きフランス」

とは何だったのか、メシアンのことを考えるといつも、よくわからなくて引っかかっていたのですが、シュトゥッケンシュミットの『現代音楽の創造者たち』のメシアンの項目には、かなり明快な説明があった。正確な理解といえるのか判断しかねますが、輪郭のく…