大阪フィルハーモニー交響楽団第409回定期演奏会

木曜日の定期初日はムラマツリサイタルホールのシリーズと重なってしまったので、今月の大フィル定期は今日の二日目を聴かせていただくつもりでいたのですが、昨日は大変だったようですね。

昨日6月14日の第409回定期演奏会におきまして、音楽監督の大植英次が演奏会直前に体調不良を訴え、指揮することが出来ませんでした。代わりに前半のフォーレ/レクイエムを合唱指揮の三浦宣明の指揮で行い、後半のブラームス/交響曲 第4番は指揮者なしで演奏いたしました。

大阪フィルハーモニー交響楽団:謹告

今日も会場へいくまでどうなるわからないようですが、とりあえずもう少ししたらザ・シンフォニーホールへ向かいます。

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結局、大フィル定期二日目は、初日と同じ形。フォーレ「レクイエム」を合唱指揮の三浦宣明さんが指揮して、ブラームスの交響曲第4番は指揮者なしでした(コンサートマスター、長原幸太)。
大フィル合唱団が三浦宣明さんのもとで、声量は出ないけれど丁寧に曲をさらって本番に臨んだのだということはわかりましたし、ブラームスは、いわば拡張機能を全部捨てたセーフモード。細かい動きが崩れないように絶対安全なテンポを選んで、落伍者が出ないように&自分が落っこちてしまわないように、全員が常に「1、2,3、4」と音でカウントしながら進んでいるのがはっきりわかる演奏でした。

こういう「スッピン」の合奏を舞台上でやるというのは、女優さんが銀幕に素顔をさらすようなもので、演奏家としては逆に覚悟のいることなんでしょうね。

で、こういう合奏を聴くと、指揮者という存在が良くも悪くも演奏にしっかり関与している(してしまう)ものなんだなということや、室内楽で演奏の表情を作っていくことがチャレンジングな作業なんだなということがわかりますね。