大栗裕作曲「オーボエとオーケストラのためのバラード」

曽田修司先生の舞台芸術フェスティバル論を拝見して、オペラ興行は音楽の範囲を超えた「演劇・舞台芸術」として腰を据えて考えないと駄目だ、と改めて思い、今話題のオペラハウスのことだけでなく、日本の創作歌劇史を考える上でも太い補助線を示された気がして色々考えたのですが……。

早く原稿を書かなければならないので、4/15「大栗裕の世界」(いずみホール)で演奏される「オーボエとオーケストラのためのバラード」について一言だけ。
本日、大阪音大の二つのキャンパス(シャトルバスで5分、メインキャンパスに図書館があり、もう一つのキャンパスに貴重な資料を揃えた音楽博物館があります)を行ったり来たりして、少しずつ疑問が解けてきました。

現在得られた情報によりますと、この曲にはクラシックファンだったら誰もが知っている欧州の有名オーケストラのオーボエ奏者が関わっているらしく、今日は、「このオーボエ奏者と、大阪の作曲家、大栗裕が果たして直接会った可能性があるのか、あったとすれば、それはいつである可能性が高いのか?」というアリバイ捜査のようなことをしておりました。

そして、もし私の推測が正しければ、それは、ある世代以上の大阪人だったら誰もが記憶に残っているはずの「あのイベント」の最中だったのかもしれず、しかも、そのイベントは、大栗裕にとっても浅からぬ因縁がある……。

といったお話になりそうです。直接の証言がないので、あくまで推測ですが。

答えが気になる方は、いずみホールへ。

http://www.osaka-phil.com/schedule/detail.php?d=20080415

(資料調べというのは独特の魔力があるもので、あれこれ調べ回っている本人だけが盛り上がっている可能性もあるので、あまり大げさに煽ってはいけない気はしますが、「じっとり熱い大阪の夏」のイメージとはひと味違う小編成の大栗作品を体験できると思います。貴重な機会ですし、是非。)