それは「直感」ではない

[追記あり]

三輪の名は知ってはいたものの、今まで聴く機会がなかった。それゆえ、どういう音楽をする人かも知らなかった(恥)。が、今回、この演奏会の案内を見たときに、直感で「これは絶対に聴くべきだ」と思ったのだ。そして、やはり直感は正しかった。そして、今やすっかり三輪のピアノの大ファンである。

三輪郁ピアノリサイタル ( イラストレーション ) - Le plaisir de la musique 音楽の歓び - Yahoo!ブログ

この演奏会なわけだが、

かぐわしいウィーンの薫り。寂寥感滲む、「古典」の味わい。
誇り高いウィーンフィルの名手らと、互角に室内楽を楽しめるピアニストは多くない。青春時代にウィーンに渡り、「楽都」の伝統を身につけた三輪は、その数少ない一人。古典派からロマン派へ、作風を変化させたシューベルトの名作などを贈る。

http://phoenixhall.jp/sponsor/series/2012/4/%E4%BC%8A%E6%9D%B1%E4%BF%A1%E5%AE%8F%E4%BC%81%E7%94%BB%E3%83%BB%E6%A7%8B%E6%88%90%E3%80%80%E4%B8%89%E8%BC%AA%E9%83%81%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E3%83%AA%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AB

「この演奏会の案内」には必ず書いてある「伊東信宏企画・構成」の文字は、「絶対に聴くべきだ」という思いに影響を与えなかったのだろうか?

伊東信宏は、今も足繁く阪大音楽学研究室に通って、阪大から非常勤の仕事をもらっている大久保賢にとっては、いわば「上司」なのに?!

そういうのは「直感」とは言わない。身内褒めだと正直に言えばいいのに白々しい。

(「今まで聴いたことのないピアニストだが、伊東信宏さんが後押しする人なので大丈夫だろうと行ってみたら、期待以上だった。」とか、書きようは色々あるはずだ。

ただし、私自身は、伊東さんが、ヴァイオリンや弦楽器の演奏家に対する判断は間違わないけれど、ピアニストには妙に点が甘いと思っています。例えばピアノの歴史のレクチャー・コンサートのときの小倉某とか、ときどき、本当にこの人でいいの?と戸惑うことがある。

そして一般論として言えば、阪大音楽学の人達のピアニストの好みは、それぞれの「女の好み」が露骨に反映しすぎだと思います。頭いいんだから、もうちょっと、間に「反省」のプロセスを噛ませて欲しいです。)