中村紘子レベル。ffは力任せに鍵盤を叩くので、荒っぽく音が濁る。所詮チャイコフスキー・コンクール第3位、ショパン・コンクール第4位の実力だなと思った。
雅哉 on Twitter: "大阪フィル定期。グリーグを弾いた小山美稚恵さんはミス・タッチの多さにびっくりした。中村紘子レベル。ffは力任せに鍵盤を叩くので、荒っぽく音が濁る。所詮チャイコフスキー・コンクール第3位、ショパン・コンクール第4位の実力だなと思った。 #osaka_phil"
この人が近年益々あたりに言いたい放題な発言をまき散らすのは、思想的には、橋下市長に感化され、過去への洞察も未来への展望もなく、「現在の輝き」だけを求めて瞬発力で騒動を起こしていいのだと信じ込んでしまっていると思われ、
生態としては、おそらく彼が中高生の頃には普通に見かけた「不良」のマネをして、あたりかまわず、ペッ!とツバを吐きかけることでつかの間の全能感を味わっているのだと思いますが(ブラバン少年だったらしいので、子供時代には「不良」をやりたくてもできなくて、中年になった今、青春を取り返そうと躍起になっているのでしょう)、
忌まわしいもの(言葉)を「吐き出す」実践ということで言うと、
レヴィ=ストロース(雅哉の嫌いな元左翼だが(笑))が、「人食い」と「人吐き」の二項対立、ということを言っているようです。
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奇しくも、「初代中村紘子」はピアニストを「蛮族」と書きましたが、おそらく、ネットで威張る橋下チルドレンの振る舞いは、野蛮な「人食い」とは正反対の、通俗的には文明のあるべき姿とされる「人吐き」の極北、鬼っ子なのでしょう。
(それにしても、通勤電車で9時から5時まで淀屋橋や本町あたりで働いて、夜は北摂へ帰る人達=大阪に居住していない人達が大阪市を自分たちの都合のいいようにいじくり回す、というのは酷い話だと思うが。端的に言って、お行儀が悪い「お客様」だ。「ああいうオトナになっちゃだめヨ」と子供の躾の教材に使えそう(笑)。)
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たまたまセルトー『ルーダンの憑依』終章に引用されているのを見つけたところなので、そこから孫引きしますが、「人食い anthropophagie」と「人吐き anthropémie」の二項対立は『悲しき熱帯』に出てくるようです。(レヴィ=ストロースの好きな、ダジャレっぽい言葉遣いですけど。)
前者[人食い]は、恐るべき力の保持者である個人の摂取=吸収のうちに、そうした力を無力化し、また利用しさえする唯一の方法を見いだす。[……一方、我々の社会もその一員である「人吐き」は、]それら恐ろしい存在を、社会全体の外部に排除する -- それを一時あるいは決定的に……その目的のために当てられた施設のうちに孤立させることで -- という、反対の解決法を選択した。(*あとで出典を探します。)
吐いて、吐いて、吐きまくる道を選択すると、そのうち、何も食べられなくなってしまうんじゃないか、と他人事ながら心配ですし、
あたりかまわず吐き散らした「もの」や「ヒト」をどないするつもりやねん、何でも金で解決できるおもとったら、あとでエライ目に合うで、という周辺住民の声が聞こえてきそうです。
そしてレヴィ=ストロースの前にコレージュ・ド・フランスの人類学を担当していたマルセル・モースは、「貨幣」のような「交換を目的とする価値の担い手」が、利潤追求ではなく、上意下達の計画経済でもない形で流通する贈与文化に関するエッセイで知られるわけですが、
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マルセル・モースもまた、ちょうどレヴィ=ストロースが若い頃左翼運動にコミットしていたように、世紀転換期頃の協同組合運動と深く関わっていたようです。(そしてどちらもユダヤ人。)
スカッと爽やかに「ソ連=悪」であるようなハリウッド映画、ブロードウェイ・ミュージカルに浸かっていると見えないかもしれないけれど、コミュニズムとかソシアリズムにはソ連型の労働者独裁かつ一国自給自足の計画経済だけじゃない様々な発想・モデルがあり、20世紀には相当な広がりを持っていたわけです。
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そんなパリで若い頃に学んだアーロン・コープランドも、ニューヨークのバリバリの左翼インテリですね。
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岡本太郎も、パリでマルセル・モースのところへ通って影響を受けたと自ら語っています。
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とりあえず、小山「実」稚恵[←「美」じゃないよ]、改め「二代目中村紘子」問題は、案外じっくり考えないといけないことのような気がするので、時間があれば、もう少し、あとで書き足します。
(雅哉がナイスバディな菊池洋子にメロメロなのは、もうわかったから、勝手に若いアイドルの追っかけをやってくれ。欲望剥き出しに、妙に高尚ぶらなくていいから。)
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