これがホントの温故知新:半世紀前の関西のオペラ報道

(タイトルは明日に迫ったセンチュリーさんのシリーズ名にちなみましたが、内容はセンチュリーさんとは無関係です(笑)。)

そういえば、50年以上前、1957年に大栗裕の歌劇「夫婦善哉」が上演されたときは、演出の武智鉄二が関西の新聞記者や評論家と対立していて、稽古の消息を聞きつけた記者さんが『音楽之友』に面白おかしい記事を寄稿しています。

『大阪春秋』という雑誌に去年そのあたりの経緯をまとめて書きましたので(「関西オペラ界の青春 歌劇『夫婦善哉』初演の顛末」『大阪春秋』152(平成25年秋号)、2013年、32-36頁)、どこかで探して読んでいただければと思います。

今も昔も、気に入らない人がやってるオペラの稽古をちょっとだけのぞいて、好きに書く人はいる。関西ローカルのそれほど高名じゃない記者さんも、全国区で高名な音楽評論家さんも、そんなに違いはないんだな、ということで、人間万歳。歴史を知ると、色々な教訓が得られるものです(笑)。