1990年代のポピュラー音楽学会という辺境の衛星では、アドルノのポピュラー音楽論がご丁寧な解説つきで翻訳・公刊されている。しかもそこで、解説役の岡田暁生がアドルノを絶賛している。繰り返します、アドルノのジャズ罵倒を音楽学者が絶賛です。それをポピュラー音楽学会が出版です。
「音楽学者にとって、“社会”なんて、あんなの飾りです。社会学の偉い人にはそれがわからんのですよ。」
[見たことのないアニメの台詞を使ってみた。はてなキーワードで出典を確認して、そんな文脈かと初めて知った。]
そして20年後にこうなった。すごいジャズには理由(ワケ)がある──音楽学者とジャズ・ピアニストの対話
- 作者: 岡田暁生,フィリップ・ストレンジ
- 出版社/メーカー: アルテスパブリッシング
- 発売日: 2014/05/26
- メディア: 単行本
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罵倒されるのが嬉しい自虐体質ゆえに、増田センセは佐村河内にアドルノを使って大丈夫と思っちゃったのかもしれない(←しつこい)。