花火の告白

(スローガンという名の花火を打ち上げることに興じていると、そのうちロケット花火をチャペルに何発も打ち込んじゃって、青春を14年間も卒業できなくなっちゃったりするから、スローガン=花火は「やりすぎに注意しましょう」。)

[さて、そしてチャペルに花火を打ち込むドラマの最終回は、14年目の告白をクライマックスとして設定せざるを得ない話で、そこはどうしたって長台詞になるけど、テレビ的に間が保つか、というのが課題だったのだろうと思う。ごめんねの電話では済ませられないですもんね。

告白を学校関係のレギュラー出演者が全員揃った場所に設定して、満島ちゃんを皮切りに、その場にいるレギュラー全員に台詞を割り振って、告白の長台詞と組み合わせる形に仕上げていたのは、まるで劇団芝居みたいで、なるほど、という感じでしたね。

真ん中あたりで絡んでくる斉藤由貴とか、そのあとのAKBの「ひっかけ問題」の子(←握手会で襲われた子のひとりだったんですね、しらんかった)とか、最後に飛び込んでくる生瀬とか、役者さんの座組上の「格」に見合った台詞配分になっていて、この場所に集まった全員が、物語上だけでなく、役者としても納得できる作りになっていたようだ。

華麗な演劇的カタルシスで、TBSは「腐ったりんご」(&中島みゆき)の呪縛から卒業した、ということになるのだろうか。]