大栗裕生誕100年企画(吹奏楽)

7月に入って、吹奏楽関係でも大栗裕特集の動きがあったようです。

NHKFM 午前7時20分~ 午前8時10分
吹奏楽のひびき ▽作曲家 大栗裕 生誕100年
中橋愛生

楽曲

「吹奏楽のための神話~天の岩屋戸の物語による」
大栗 裕(おおぐり・ひろし):作曲
(指揮)木村 吉宏、(吹奏楽)大阪市音楽団
(16分20秒)
<東芝EMI TOCZ-9195>

「大阪俗謡による幻想曲<管弦楽版>」
大栗 裕(おおぐり・ひろし):作曲
(指揮)朝比奈 隆、(管弦楽)大阪フィルハーモニー交響楽団
(12分00秒)
<コジマ録音 LMCD-1524>

「吹奏楽のための小狂詩曲」
大栗 裕(おおぐり・ひろし):作曲
(指揮)谷口 眞、(吹奏楽)天理高等学校吹奏楽部
(6分17秒)
<Sony Records SRCR-2205>

「「吹奏楽のためのディベルティメント」から第2部“ブライトリー”」
大栗 裕(おおぐり・ひろし):作曲
(指揮)木村 吉宏、(吹奏楽)フィルハーモニック・ウインズ大阪(おおさかん)
(6分05秒)
<四つ葉印 YGMO-1011>

吹奏楽のひびき - NHK

没後30年の放送には木村吉宏さんがゲストで出演していましたが、今回、中橋さんが「吹奏楽のためのディヴェルティメント」についてどういう風にコメントされたのか、聴いておきたかったです。

「BPラジオ 吹奏楽の世界へようこそ」
毎週(土)23時 FMカオン(厚木・海老名)
http://www.fmkaon.com/
毎週(日)正午 調布FM
http://www.chofu-fm.com/
ご案内:富樫鉄火(昭和の香り漂う音楽ライター)

【第101回】生誕100年、なにわのバルトーク・大栗裕の世界

<FMカオン>7/7(土)23時、7/21(土)23時
<調布FM>7/8(日)正午、7/22(日)正午

今年は、作曲家・大栗裕(1918~82)の生誕100年です。《大阪俗謡による幻想曲》などで知られ、その土得得な土俗的響きは「なにわのバルトーク」とも呼ばれました。その魅力を、吹奏楽以外の響きも含めて、あらためてたどります。

【1】 吹奏楽のための小狂詩曲(約7分)
朝比奈隆指揮、大阪市音楽団
【2】 ヴァイオリン協奏曲~第3楽章(約7分)
下野竜也指揮、大阪フィルハーモニー管弦楽団、高木和弘(Vn)
【3】 大阪俗謡による幻想曲<管弦楽版>~部分(約5分)
下野竜也指揮、大阪フィルハーモニー管弦楽団
【4】 大阪のわらべうたによる狂詩曲(約13分)
木村吉宏指揮・編曲、大阪音楽大学吹奏楽団
【5】 仮面幻想(約12分)
鈴木孝佳指揮、タッドウインドシンフォニー

こちらは、BandPower(旧Band People系)の放送。

ウインド交友録 | 吹奏楽マガジン Band Power

そしてかつてBandPeopleで大栗裕特集を手がけた樋口幸弘さんの思い出話の数々。

連載を続けて読むと、レコード・コレクション/大物来日公演の追っかけ/私が知っているスターの素顔等々、樋口さん世代の吹奏楽ライターが1970年代から1990年代に、洋楽ポップス・レコード歌謡を楽しむように吹奏楽を楽しむ構えを日本で推進していたことがわかる。淀工の丸谷先生などの歩みとほぼ同じ路線だと思う。こうして「日本の吹奏楽」は英仏をお手本にした「国民音楽」(軍楽隊)と縁を切り、20世紀「新体制」的な音楽産業をローカライズしたJ-POPの90年代に対応する「J-Winds」になった。

(樋口さんが「同時代的」に随伴した1980年代以後の吹奏楽作曲家たちには英国やオランダの人たちもいるけれど、彼らは北米・日本をも市場にするグローバルな活動を展開している。こういう風な吹奏楽のグローバリズムと大栗裕や保科洋が樋口さんのなかでどのように整合しているのか、私にはまだちょっとよくわからないのですが。)

作曲家・大栗裕 〜あなたはどのくらい、知っていますか?〜

2018年は大栗裕のアニバーサリーイヤー。
今月7月で生誕100年となります。
「大阪俗謡による幻想曲」や「神話」をはじめ、数々の名曲を遺した大栗裕。
今回はそのプロフィールから楽曲まで、クイズ形式で迫っていきます。
易しい問題からマニアックな問題まで。 あなたはいくつ答えられますか?

【作曲家・大栗裕】2018年7月

2012年の「没後30年」と今年の「生誕100年」の間に起きた出来事としては、大栗裕の吹奏楽のほぼ全作品が出版されたことか大きな変化かと思いますが、そのティーダ出版は「大栗裕クイズ」(笑)。