私の個人主義

先週末から、団地の管理組合の会計の引き継ぎと、東京へ行って夜行バスで戻ってくる強行軍と、その他いくつかの仕事が重なるこの秋の一番キツイと思われた数日間がどうにか終わりました。

それにしても、原某氏は、少年時代の記憶にサヨク憎しを搦めてプロパガンダに邁進するのでなく、40年安定運用されている二百数件の自主管理組合が政治とか関係なく藝術の域に達した精緻なシステムを構築していることを謙虚に学ぶところからはじめるべきだと私は思う。

団地の空間政治学 (NHKブックス No.1195)

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レッドアローとスターハウス―もうひとつの戦後思想史

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この団地本、郊外住宅本ラッシュは何だ

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それにしても、

片山杜秀がアムランについて書くとしたら、連載等をもっているレコ芸か、あるいは朝日新聞のコンサート評だろうから、出典を示せと文句を言う前に自分で図書館でも行って調べればいいのに、と不審に思い(他人に文句を言うなら、それなりの準備をすべきだし、出典の怪しい発言を見つけたらその出所を自力で確認するのは学者のイロハだ)、

http://blogs.yahoo.co.jp/katzeblanca/23848330.html

「ソース嫁」という2ちゃんねる用語を進呈したい。

【IT用語】ソース読め
プログラマ同士が質疑応答を行う際にたびたび発生する台詞

目の前に解答が置いてあるのになんで人様に質問してるんだよ、という意味

【IT用語】ソース読め : mwSoft blog
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それにしても、

やくぺん先生の「ブラバンはしっかりと現代社会に根付いた文化です」に、そうですよねえ、で始まる色々なことを思った。(「根」というやつは、団地の月一回の草取り・芝刈り作業とかやってみると、びっくりするようなところへ張り広がっていたりするんですよね(←管理組合なオッサンの感慨)。)

http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2012-10-16

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それにしても……、

(先般の今井晋もそうだが)個人のものは個人へ、集団・団体のものは集団・団体へ。そこの仕分けや見極めをかき乱すことから利潤を得るタイプの言論の資本主義に私たちは耽溺しすぎているのではなかろうか、などと思ったりする。

http://www.artespublishing.com/blog/2012/10/17-1137

学会誌が研究書の翻訳を書評するのは、要するに自分たちの商売道具の使い勝手について情報交換しているにすぎないのだから、何をどう取り上げるか、というところに「権威づけ」の動機を見いだす出版社の社交辞令は、出入り業者の付け届けみたいなものになってしまうような気がする。こういうときは、学会側が、「うちはそういうつもりでやっているわけではありません」と神経質なくらい清貧に筋を通すべきなのだろう。

「音楽言論誌」を世に問う志の高い出版社なのだから、一方で、勝手に自分を偉いと思っている先生たちをヨイショしつつ、本気の「言論」の場では遠慮なく言いたいことを言う、というメリハリをつけたほうがいいのかもしれませんが、そのような本音と建て前の使い分けは、なんとなく悪しき20世紀ニッポンの遺物のような気がしないでもない。(そのような社交の先には與那覇潤が言うところの「江戸時代」があるのか「中国」があるのか、「言論」人を標榜するなら、Apple特集の次は「中国・東アジア」特集でどうか?)

漱石文明論集 (岩波文庫)

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中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史

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アルテス Vol.03

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  • 作者: 岡田暁生,片山杜秀,おおしまゆたか,吉田純子,鈴木慶一,礒山雅,ト田隆嗣,小野幸恵,オヤマダアツシ,金子智太郎,山崎春美,畑野小百合,川崎弘二,光嶋裕介,波多野睦美,湯浅学,田口史人,大和田俊之,輪島裕介,三輪眞弘,毛利嘉孝,西島千尋,藍川由美,大石始,石田昌隆,濱田芳通,鈴木治行
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