1970年代の小鍛冶邦隆さん

1970年代から80年代の『バンドジャーナル』の巻頭には若手作曲家へのインタビューが毎号出ていて、20代でパリへ行く前の小鍛冶邦隆さん(1977年3月藝大作曲科卒)の姿を見ることができたりする。80年代になると田中カレンさんなんかも登場する。

吹奏楽をやる人に広く音楽への関心をもってもらいたい、という大義名分と、吹奏楽だけでは誌面が埋まらない内情が絡み合っているのかもしれないし(70年代にはバンドつながりでジャズの記事も少なくない)、吹奏楽業界が若手作曲家に仕事を頼むケースが今も昔も少なくないので、優秀な人への顔つなぎ、あるいはちょっとした仕事を頼む延長ではじまったこと、だったのかもしれませんが(雑誌の企画って、そういうところから始まるものなのでしょうし)、ちょっと面白かったので、ここに書き留めておく。