ラフマニノフ(文献が乏しい対象に出会ったら、物書きは悲しいのではなく、嬉しいもんじゃないのか? 俺にも仕事ができる余地がまだある、ということなのだから)

オーケストラが最近は結構取り上げるし、曲目解説の枠内で、文献調べて、ポイントは折に触れて書いたけどな。

解説は、この方向で音楽を分析して、この方面とあの方面の資料をそろえたら論文になるだろうな、という見通しがつくところまで見極めてから書くのが当たり前じゃん。みんな、そうやってるよ。まともな人は。

音楽学者が業界で売文するようになって、既に何年経っているのか。その間に、ウソやハッタリなしで一般のお客様にポイントをお伝えするためにどうすればいいか、どのくらいの積み重ねがあって、現在の音楽ジャーナリズムが営まれているのか、近傍にいながらご存じない方がいらっしゃるのは、とても残念に思います。私たちは、この20年、いったい何をやっていたことになるんですかねえ(笑)。

ま、しかし、そういうのは肩書きと料金重視の一流企業のまっとうな人間には、たわごとにしか見えんらしいので、一切存在しない、「無」であるということにして、これから博士号をもってるプロの視点で、みなさんが書いたらええんとちゃいますか(笑)。ごっご遊びには、それくらいのレヴェルがちょうどええんでしょ。

(あたしゃ今回はマジで怒ってるよ。なんだったら、過去の大阪大学音楽学研究室の博士論文をひとつずつ取り寄せて、順番に書評しようか(笑)。)

参考:二番手理論 http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20140321/p4