ピーター・スタイン『ローマ法とヨーロッパ』

ローマ法とヨーロッパ (MINERVA21世紀ライブラリー)

ローマ法とヨーロッパ (MINERVA21世紀ライブラリー)

  • 作者: ピータースタイン,Peter G. Stein,屋敷二郎,藤本幸二,関良徳
  • 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 単行本
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パンデクテン法学に、やはり19世紀ドイツ教養市民の議論は難儀であることを再確認させられるが、

現代ローマ法体系〈第1巻〉

現代ローマ法体系〈第1巻〉

ジュンク堂梅田の法制史コーナーでは、棚一列をサヴィニーの大著の邦訳が占めていた……。

それよりも何よりも、法律の制定、改訂は粛々と進んで、必ずしも政治・政体の変化とシンクロしているとは限らないものであるらしいとわかり、まだ世の中には私の知らない領域があるんだなあと思った。

(institutiones 方式の代表とされるフランス民法典というのは、いわゆるナポレオン法典のことなのですね。アメリカの憲法が修正を重ねながら今も使い続けられているのもそうですが、ナポレオン法典が今もフランス民法のベースになっていると聞かされると、法律というのは息が長いものなのだなあと思います。古い建物や街路をそのまま使っているヨーロッパの街並みを連想させますね。)