ゼロ年代には学者が薄い書き下ろしの新書を量産したけれど、
(そして岡田暁生の本は単行本もこうした新書同様に一晩で読み切ることのできる分量・文体なわけだけれど、)
- 作者: 岡田暁生
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 新書
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最近は厚い本が目立つ気がする。
(それもあって、机の上に広いスペースがないと仕事がはかどらない。)
- 作者: 長木誠司
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2015/10/26
- メディア: 単行本
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- 作者: 生島美紀子
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2017/08/11
- メディア: 単行本
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- 作者: 川崎弘二
- 出版社/メーカー: アルテスパブリッシング
- 発売日: 2018/07/14
- メディア: 単行本
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いわゆる「クラシック音楽」も同様に厚い本が出るようになった。
- 作者: 西原稔
- 出版社/メーカー: 音楽之友社
- 発売日: 2013/03/26
- メディア: 単行本
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- 作者: 西原稔
- 出版社/メーカー: 音楽之友社
- 発売日: 2013/06/21
- メディア: 単行本
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- 作者: 大崎滋生
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2018/07/20
- メディア: 単行本
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これもまた、ペラ紙の「書類」を「プレスリリース」して「イベント」の体裁を整える音楽ビジネス(そしてそのようなペラペラな紙の集積が口コミやインターネットに流される「情報」のソース・典拠であると見なされているのだから、このような営みの物理的な基盤は呆れるほど「薄い」、一昔前であれば「吹けば飛ぶような」と形容されたであろうように)への抵抗の形なのでしょうか。
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一方、決定版的な大部の評伝の翻訳は時流と関係なく粛々と刊行されていて、
- 作者: ジムサムスン,大久保賢
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2012/03/22
- メディア: 単行本
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そのなかで、ショパンのこれは、日本語版の体裁は重厚だけれども、たぶん原著はむしろ薄くスピーディに読める本で、大著というより、最新の研究成果を見通しよくまとめた本と言うべきかと思いますが。