北田せんせは、未遂の段階で謝って研究を守った。
増田せんせは、一番乗り狙いでイベントやったら、その直後にこんな本がでたわけだが(未読)、また、うやむやのうちに逃げ切るのだろうか。
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- 作者: 神山典士
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/12/12
- メディア: 単行本
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ゴーストライターの告白前から「何か変だ」と思った人はあちこちにいたようだが、真相に自力で到達できてしまった人が一番辛い立場に追い込まれる構造になっているところが毒々しい出来事であったと改めて思う。
バカであればあるほどこの現象が平気なわけで、天才とかじゃなく、ごく平凡な意味での能力の高い人(真相が見えてしまうような)がピンポイントで傷つけられてしまう仕組みになっている。これは、「社会の現実を思い知れエリートどもよ」というリアリズムなのか。
しかしそんなんでは、リアルとは何かという認識も、それをどのようにアピールするかのやり方も、両方ダメだと思う。
それにしても、これ、数年前に朝比奈隆の評伝を中丸美繪が強引に出しちゃったのを思い出しますね。佐村河内問題は、「文藝春秋社とは何か」問題に接続していることが改めてはっきりした。
キング(講談社)研究があるのだから、「文藝春秋と音楽」も、立派なメディア論のテーマになるんじゃないか。
増田先生、後半生をこの課題に捧げてもいいんじゃない? スタート地点の「菊池寛と大衆音楽」は既に色々言われているようだし、いいテーマだと思うのだが。