2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

彼には、まだ未発表のバロック風コンチェルトがあった!

……ウソ。レスピーギのなんちゃってバロック風ヴァイオリン協奏曲。

在外研究の条件

……ということで、午前3時を過ぎて、まだ延々とレスピーギを聞き続けて、これはファリャと並んで調べたら面白そうだという感触を得たのですが、音楽学でヨーロッパの周縁国というと北欧か東欧で、スペインやイタリアに人があまり行かないのは、成果の見込める…

「春の祭典」の祭典からベートーヴェンへ

etc

ラヴェルとシュトラウスを巧妙にパクった「ローマの噴水」というのがあって、どうやらこれを書いたのは、バロック音楽オタクで作曲志望のイタリアのヴァイオリン弾きらしい。そう聞きつけて、興行師の勘でこれはイケると判断したのがバレエ・リュスのディア…

もうひとつのシナリオ

おそらく川島素晴が緻密に解析しているように、障害者手帳の不正取得があったか否か、がこの問題の今後の展開の鍵になるのだろう。

辣腕作曲家は「釘を刺す」

http://www.twitlonger.com/show/n_1s0c019 http://www.twitlonger.com/show/n_1s0dhi7 クラシック関係者は、さすがにイトケンの放言に全面同意するほど浮き世離れしてはいないけれども、「あの優秀きわまりない」作曲家さんが、あたかも難しいバス課題に見…

楽譜屋にて

etc

母の八尾の家からの帰りに、梅田の楽譜屋、ササヤ書店へ寄る。

井上陽水

「最近、井上陽水みたいな奴つかまってるやん。誰やったっけ」と、電車内の高校生集団。いっぱいまちがってるけど、そんな感じかも〜。

やがて一本の竹のひびきは12本もの竹を呼び

YouTubeで交響組曲「ライジング・サン」を聴きましたが、尺八12本も使ったんですね。ゴージャス。新しい物語によって、むしろ一層の感慨が。吹奏楽に編曲したら、吹きたい人いるよ。http://anond.hatelabo.jp/20140208001756ここはあの曲で、これはこの曲と…

何かが憑いて、落ちる

一週間前、パソコンを新しくして姿勢を悪くしたせいか、生まれて初めて腰痛というものに悩まされてしまい、急遽、長らくモノに埋もれていた腰に負担の少なさそうな机と椅子を発掘したら、ついでに部屋を色々整理したくなってしまって、あれやこれやとバタバ…

シンフォニー奨励

あ、とりあえず、シンフォニーは、難しいこと言わずに、もしホントに書けるんだった、どんどん書いたらいいんじゃないか、と思う。

「物語」は続く

[補足:http://yoshim.cocolog-nifty.com/tapio/2014/02/s-d65a.html 今回の騒動における吉松隆は本当にブレない!]江川紹子が、大野和士のコメントを取っている。http://bylines.news.yahoo.co.jp/egawashoko/20140209-00032494/こういう記事は、「海外で活…

「プログラムに自分の名前ばかり並ぶのは厚かましいから……」

クライスラーが35歳の時、ベルリンで行ったリサイタルのプログラムに、彼は、「愛の喜び」を過去の作曲家ランナーの作品として載せ、一方の「ウィーン奇想曲」は、事実通り自作曲として載せました。すると当時の著名な批評家がクライスラーに対し、「ランナ…

週刊誌ネタの入り口と出口

[追記あり]週刊文春の記事を読みましたが、週刊誌がいい仕事をした一件になりましたね。火に油を注ぐような暴露スキャンダルというスタンスではない形で。

2000年代に調性のある大型スコアを書く意味

etc

http://genroninfo.hatenablog.com/entry/2014/02/06/1556401970年代以後に生まれて職業的な訓練を受けた日本の作曲家たちにとって、調性のある=楽器の特性等を爽快に活かした大規模なスコアを書きたい欲望がどのような形で噴出しうるか。そこを狙って語る…

「持ち曲」巡業のインフラ

etc

そういえば、全国各地でそれぞれの地元のオーケストラを使って巡回公演やるのって、どういう興行のインフラに乗っているのだろうか? 「彼」はその形態だったようなのだけれど、既存の何かがあって、その回路を使ったのか、それとも巡回公演のしくみそのもの…

時系列の整理

慌てて書いて、また間違うといけないので、まずはちょっと整理してみる。

「誠実な創作者」の「不遇感」とオーケストラの雄叫びが乖離するのは不吉な兆候ではないのだろうか?

[追記あり]

副産物

これは多少のことではへこたれない人材を育成するためのトラップとして東大にしかけられたワナなのか……。http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39905

教訓

「この事件を機に、芸術には一層の透明性が求められる」と締めくくる社説とか、出てくるのかな。それだったら、「どうあがいてもゲージツはめんどくさいから近づくな」を子孫の代へ語り継ぐ家訓にするほうがよさそうだよね。

偽作

交響曲を一度ライヴで聴いただけだけれど、いかにも耳の聞こえない状態だからこうなった、と思わせる痕跡があちこちにある音楽だったので、代作者(ゴーストライター)がいたとして、「いかにも〜〜風に」でゼロから書いたのだとしたら、偽作の才覚が多少は…

アルミ削り出し

書類の山を整理して開閉できるようになった机の引き出しから、こういうものが出てきた。

出演者・スタッフ表

資料を整理していたら、先日の「三井の晩鐘」公演(http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20140131/p1)には、初演のデータがないことに気づいて、調べたら佐治敬三賞のページに詳しい情報が出ていた。(プログラムは押し入れの奥で、すぐには出てこない。いずれ…

小さな世界

パソコンを引っ越して、使えなくなった周辺機器などを整理しながら、10年過ぎると変わったことはやっぱりあるなあ、と今更ながらに思う。10年前は、その段階ですでに古くさい記録媒体だったZipドライブとかも使ってましたから……。

これも左翼

遊動論 柳田国男と山人 (文春新書)作者: 柄谷行人出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/01/20メディア: 新書この商品を含むブログ (16件) を見る アナール派は左翼としてはじまった、と柄谷行人が断定していて、そう言われればなるほどそうか、と思った。…

普通の音楽家への歩み

新人の発掘は、何の分野でもそうなのでしょうが、スカウトマン的に常にアンテナを張って、そういう人たちが集まる場所へこまめに出向く専門職にならないと難しいけれど、ニューフェースとして脚光を浴びた人たちが、どういう風にその後オトナになっていくの…