2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「いいね」原理主義

「私の生活圏(日常的な知覚が及ぶ範囲)に、ミスや間違いが入り込むことは一切の例外なく認めない」というのは、おそらく自己愛の戯画的なひとつの形だと思われ、不確かなものを大量に含みながらモノと情報が流れ続ける都会でそのような態度を貫こうとする…

理不尽

「現実にそぐわないことはわかっているけれど、理念としてはそれを守り続けたいから文言は変えてくれるな。」それなりの地位と実績がある人にそういう風に真顔でいわれたら、まあ、いちおう顔を立てて、それでいけるとこまでいきましょうか、ということにな…

身も蓋もなく

「意識が高い」→「スキルが低い」と同値の言い換え?

いつも心にウディを

「マクルーハンが動いてしゃべる姿を見れるヨ」とか、「刑事コロンボの1970年代ロサンジェルスが、ニューヨーカーにはこんな風に見えるんだ」とか、茶化して終わりにするのは、やっぱりダメなんでしょうね。 アニー・ホール [DVD]出版社/メーカー: 20世紀フ…

影ほど怖いものはない

リフシッツってどこで聴いたんだっけ、と思ったら、樫本大進とデュオをやった人ですね。あのときは、豪放なピアノを合気道みたいにヴァイオリンが上手にかわしてましたが、今回はピアノが自ら大爆発。きっと悪魔か何かにたぶらかされたんでしょう。最初のエ…

合法的に奪う

という行動がないと自由経済は十全に稼働しない。嫉妬はそのための基本資源だ。私見では「失われた20年」で一番減退したのはこれではないか。嫉妬こそ回春の秘法……かもしれないヨ。奪い合うほどモノがある豊かな社会を目指して、何かいけないことがあるの? …

聴覚像と視覚表現:録音はなぜ絶えざる編集を欲するか?

[複数の記事をつなぎ直しました]

「同調圧力」の机上・紙上・二次元表現における過大評価:短絡的な息の短い思考を叱る

同世代で「子育て」なるものをやった方々は、どうあがいても一度それをはじめると20年くらいは年期が明けないわけですから、それに比べたら息の短い話ではありますが、最短でも一年、おおむね3〜5年くらいの期間を考えて行動しようと思うと、色々考え方が…

文学・美術を参照した昭和の洋楽、大衆娯楽を師と仰ぐ平成の洋楽

ソーシャル化する音楽 「聴取」から「遊び」へ作者: 円堂都司昭出版社/メーカー: 青土社発売日: 2013/02/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (33件) を見る 『ソーシャル化する音楽』の終章は、渡辺裕『聴衆の誕生』を引いて、…

犯罪サスペンスがクールなメロドラマになる事情

刑事コロンボ完全版 1 バリューパック [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル発売日: 2012/07/04メディア: DVD クリック: 5回この商品を含むブログ (11件) を見る

メモ:現代社会の“風土病”

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40631人間が「自然」のなかに埋め込まれている、という世界観は、超唯物論へ突き進む戸田山和久と反対から掘り進んでいるように見えて、どこかで合流しそうな気がする。戸田山本は、まだ最初のほうしか読めていないの…

as expressive and enjoyable as a scripting language

ジョブズを作るのに要るのは、役所のかけ声じゃなく、これやね。(とプレスリリースだけで断言するのも乱暴だが、こういう発想のほうが格段に有望そうに見えるよね、くらいは言っていいかと。DashboardでJavascriptを面白く使えるようにしたり、enjoyableを…

一昔前のアイリッシュバー

日本のカルスタ・ポスコロが攻め込むべき領土がそこにある。 アイリッシュバーに通う女性たち(日本人)と男性たち(ガイジン)で映画が作れそうだ。http://chutoislam.blog.fc2.com/blog-entry-118.html

眩しさの発見

ラヴェルやスクリャービンの音楽に先立って、ターナーは、太陽を直視する絵画表現の嚆矢とされるようだが、そのように光源を直視する眩しさの体験は、さらに遡って、おそらく、電気照明の出現なしにはあり得なかったのではなかろうか。蝋燭の炎やガス灯は、…

ト書きの役割の変遷

演出における設定の読み替え(の起源を探る)というような話を学問としてやるとしたら、ト書き(台本or総譜に記される文字列)が何を想定して書かれ、上演(再演・巡演)をどのように拘束したか、しなかったか、そのあり方がどのように変遷しているか、とやっ…

ごろつきと葉書職人

かつてはヒョーロンカは業界のごろつきとされたわけだが、ネットの匿名掲示板花盛りの時代を経て、今ではTwitterに、そう思われかねないことをしそうな人がいるご時世のようだ。その自覚がないところとかなんともややこしかったり、顔と名前を出さないところ…