2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧
英語版ウィキペディア Arts Nouveaux の項目には、世紀転換期イタリアで、アール・ヌーヴォが英リバティ社のリテイル製品と結びつけて「Stile Liberty」と認識されていたとの指摘がある。
完全な等速直線運動と完全な静止は、コンピュータの1と0、オンとオフみたいなもので、それなしではニュートン力学を構成できないけれど、どちらも現実世界では実現しえないという意味で「神の領域」みたいなものだ。ある時、ある場所で、ある観点から見たと…
承前。バロック・ダンスは、ニュートン的な力学で構成された「人間界」を「支配」する統治の一環だが、この際、「神の領域」にかぎりなく近い静止と等速運動(を模倣すること)が基本になって、重力に抗うドッコイショの力感溢れる跳躍等々、下品な所作を排…
二次元スクリーン上の三次元効果(この言葉が適切なのかわからないけれど)を三次元空間にもちこんで、まるで映画やビデオを見ているかのような舞台が最近よくあるじゃないですか。マンガやアニメを人間が演じた映像作品のことを「実写版」と言いますが、だ…
[付記:理研の神戸研究所って、どこにあるんだろうと調べたら、2002年設立で、場所はポートアイランド(湾岸の人工島、東京で言うと、ゆりかもめで行くお台場の先駆けみたいなところ)。三宮から無人運転のポートライナーで「医療センター」駅下車、神戸市民…
(a) いわゆる「負け組」さんとおぼしき人たちが時の為政者に歓呼の声を上げると、「搾取され、自分たちの首を絞めることになるとも知らずに愚かなことである」とさげすまれる。(b) いわゆる「負け組」さんとおぼしき人たちが「勝ち組」さんとされる人たちに…
シューマン (作曲家・人と作品シリーズ)作者: 藤本一子出版社/メーカー: 音楽之友社発売日: 2008/02/06メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (3件) を見る
未来の設計図を描く、などというのは、年寄りに最も不向きな仕事なのだと思う。マーラーとかそのあたりの人たちは、当人たちは「モダニスト」のつもりでああいう壮大なヴィジョンをぶち上げたんです。でも、外から見ると誇大妄想にしか見えないから、それで…
って、そういう意味だったのか。結果から、なんでこうなるんだろう、と原因や前提を推論することなんですね。普通にやりすぎていて、それが演繹とも帰納とも違っていることに気づいてませんでしたが、そういえば、演繹か、さもなければ帰納か、という感じで…
昨年来の家の整理も終盤。あちこちに散らばっていた楽譜類を全部同じ部屋に集めて、使いやすいように配置してみたら、手持ちの楽譜の体積(部屋を占有しているカサ)は、おおよそ手持ちの楽書の体積と同じくらいだということに気がついた。(正確には、楽書…
今は同志社の根岸先生は、どこぞの足腰の立たないドン・キホーテと違って、記憶違いでなければ1回目か2回目から聴いてらっしゃるはずです。常識的には、(再現・追試のできない段階での「製造法」の一方的な主張が自然科学で本気にされないのと同じで)こ…
昔は、(といっても私たちの世代が学生の頃だからそれほど古い話ではないが)音楽大学というと金持ちしか行けないと言われていて、まあ実際いまでも子供の頃からレッスンを受けて……と考えると大変ではあるけれど、それに加えて、師匠のコンサートのときには…
大変残念なことに、その精妙な演技は3階の貧乏人席(それでも5桁)からでは、ほとんど認識できなかったです。再演だから芝居のディテールが摩滅していたのかな、と勘違いするほどで……。(まだ公演は続くので、遠くの席の方には、歌手の表情がはっきりみえ…
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「世の中には、地味にコツコツやってきた人に花を持たせて、一件落着させたほうがいいこともあるの。“研究なんて競馬みたいなもの、一発当てた者が勝ち。お前ら嫉妬してんじゃねえよ。だいたい、コピペなんてみんなやってるじゃん”とか、キミはそうやってう…
2000年頃だと思うけれど、すでに退官して他の学校へ移っていた恩師から、人づてに、「任期はあと一年だから、それまでに博士論文をこっちに出せ」という「指令」が伝わってきたことがあった。一瞬考えて、まあ無理だな、と思ってそのままにしたけれど、無理…
一つ、白旗を揚げているも同然の「敵国」に原子爆弾を落としてはいけないし、新型爆弾を落とされてしまいかねない曖昧な引き延ばしは、しないほうがいい。 一つ、投降した捕虜を、憂さ晴らしに殺してはいけない。 ひょっとすると、ネトウヨさんは、何かの拍…
今もそうなのか、よく知らないけれど、ドイツ語学校で聞いた話によると、教会で結婚式を挙げるときは、事前に、「誰と誰がいつ結婚するので、異議のある者はそれまでに申し出なさい」という告知が出るらしい。戸籍制度がないから、そうやって重婚を防いだ、…
Bitcoin が「通貨」としてつまずいたのは、結局、実社会(の通貨)との交換をどうするか、というところが杜撰だったせいだと思うのだけれど、学位や論文の不正・捏造をネット上でどれだけ騒いでも、実社会のしくみとして、そのパワーを取り込む回路がなけれ…
ゼルナーが演出したテレビオペラ版の「フィデリオ」を見直すと、ときどき変なショットがあることに気づく。 フィデリオ*歌劇 [DVD]アーティスト: ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック発売日: 2002/06/26メ…
自分でそうすると決めたこととはいえ、1週間に3回も「死の都」を見るのは気が重い。
どちらを向いて歌うか、ということ以上に大切なのは、相手の言葉を聞いているかどうか、舞台上でコミュニケーションが成立している(ように見える)かどうか、ということで、その点で1日目と2日目は、随分、舞台の「温度」が違ったと思います。
仮装集団 (新潮文庫 (や-5-8))作者: 山崎豊子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1975/09/20メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る 山崎豊子のこの小説は、武智鉄二演出をモデルにした労音の「お蝶夫人」の話ではじまりますが、若かり…
オジサン・オバサンたちは、子供の頃から「クリープを入れないコーヒー」という言葉をCMで脳裏にすり込まれているわけで、「官能を欠いたコルンゴルト」は、とりあえず普通じゃないというか、コルンゴルトを巡っていろいろな人がさかんに喧伝してきたイメー…
23歳の若造が第一次大戦直後に書いたオペラがもうじき上演されますが、ドヴォルザークが還暦の年に初演して、辛うじて20世紀にひっかかっている「ルサルカ」のこと。
なぜ、この人はこういう言葉を平気で発することができてしまうのか、かなり時間をかけて、かなり誠実に考えてきたつもりだが、おねしょが直らない人、みたいな感じで、意識的な制御の働かない心的作用によって不穏な言葉を垂れ流す生き物なのだろうと思うこ…
色々やらねばならないことがあるのだけれど、何か「来てる」感じがして、両方まとめて最後まで読んでしまった。 シンメトリーの地図帳 (新潮クレスト・ブックス)作者: マーカス・デュ・ソートイ,冨永星出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/02/26メディア: …
(数学ができない奴は、色々立派なことを言っていても、最後は個人崇拝、人格主義に堕落する。)(通常、崇拝「される側」は数学ができる。そうではないインチキを崇拝するのがエセ宗教。)
アイロニーよりユーモアがベターで、大胆に異化するのがベスト、という20世紀の「パフォーマンスとしての批評=どうすればウケるか」のハウツーは正直もう飽きた。
ジャズにはジャズの数学がある、という主張は、ひょっとするとそうなのかも、という雰囲気がある。民族音楽・音楽人類学は、レヴィ=ストロース先生を後ろ盾にしておけば、高度な数学なのだ、とひとまず論陣を張ることができて安泰みたい。で、ロックとJ-POP…